ツアー訪問事業所

由緒あるマタギ文化を世界へ

マタギの里観光開発株式会社 仲澤 弘昭さん
  • 事業内容
    宿泊施設打当温泉「マタギの湯」・どぶろく工房の運営、道の駅「あに」の運営

自然と文化を楽しめる場所

 北秋田市阿仁、森と田んぼの緑が豊かな山あいの中に「打当温泉 マタギの湯」はある。館内にはマタギ資料館が併設されており、マタギ文化を発信している施設としても知られている。今年の4月には「北秋田市マタギの里どぶろく工房」を開設し、どぶろく「マタギの夢」の生産・販売にも力を入れている。

 マタギの湯に訪れるのは、春から秋にかけては渓流釣りや登山、紅葉や滝などの自然観光を楽しむ県外の人々だ。さらに“マタギ文化”に興味を持ち、それに触れるために訪れる若い世代もいるという。対して雪深くなる冬期間は、地元の人を中心に県内の方が温泉を楽しんでいる。

インバウンド事業とどぶろく工房

 年間を通して楽しめるコンテンツを持っているものの、近年は人口減に伴い国内旅行者が減少している。そのため現在力を入れているのがインバウンド事業とどぶろく工房だ。

 将来的にもインバウンドの誘致は必要不可欠。そのために現在、アジア圏などにも情報発信をしている。さらにSNSが発達した今は皆個人で情報を得ることが可能なため、今後はツアー客よりも個人客が主流になる。そのため魅力的な“マタギ文化”を外国の方にも伝わるようなブランディングも進めている。

 どぶろくは、地元の水田で栽培したあきたこまちと森吉山麓の清冽な伏流水で作られた昔ながらの酒である。工房は開設したが、むやみに大量生産はせず“ここでしか味わえない”という希少価値を守りながら、「来てもらう」ためのツールとして活用している。

魅力ある文化を伝えられる喜び

 「北秋田市に残る伝統文化、❝マタギ❞❝どぶろく❞というものは、非常に特殊です。都会の方からすればまさに異文化に感じられるでしょう。特にマタギというのは、独特の世界観や宗教観を含んでいて、昔話に出てきそうな狩猟情景そのままに存在しています。その神秘的ともいえる存在が魅力的なんですよ。」と仲澤さんは語る。そして、その非常に魅力的な文化や、北秋田市の素晴らしい自然や食材を通じてお客様に喜んでもらえることが一番のやりがいですと、笑顔を見せてくれた。

この仕事に向いている人は?

 「仕事を楽しめる!という方が一番良いですね。決して便利ではない環境ですから、自然が好きというのは大前提でしょう。その上で、ここの環境や文化を気に入ってくれて、おもしろいと感じたことをそのままお客様に伝えられる方が向いていると思います。そういう方の接客は、お客様に一番伝わりますね。」

 北秋田市を知れば知るほど、ここは未知の世界だと思う。昔ながらの文化や伝統がまだまだ色濃く残り、雄大な自然がすぐ近くにある。昔ばなしにあるような秘境と呼ばれる場所は、この土地から生えている強い魅力に溢れている。その魅力を活かし、広げていくことは何よりワクワクする仕事だと感じた。

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